典型的な証拠１　性的な行為そのものを写した写真・動画
不倫をする人の中には、不倫相手との性的な行為を「記念」として写真や動画にし、保存している人がいます。そういった写真や動画は、不貞行為の直接的な証拠であり、とても有力なものです。
しかし、こういった写真や動画は、夫・妻のスマートフォンやパソコンに保存されていることがほとんどであり、どうしても「盗み見る」ことになってしまうので、夫婦関係がさらに悪化するきっかけにもなってしまいます。偶然にもそのような動画を見つけた場合は、ご自身のスマートフォンなどでその画面を撮影するなどして、相手がデータを消してもいいように保存しましょう。

典型的な証拠２　性的な関係を認める（前提とする）メールやメッセージ
不倫相手と夫・妻がSNSやメールなどでやり取りをしていて、肉体関係があることを認める会話や肉体関係を前提とした会話が残っていたら、そのデータも有力な証拠となるので、保存しておきましょう。
典型的な証拠１の写真や動画同様、相手のスマートフォンなどに入っているデータなので、消されてもよいようにご自身の端末に保存してください。
ただし、単に恋愛感情を示すだけの内容では「不貞行為があった」ことの証拠としては足りません。しかし他の証拠と合わせると有力な証拠になり得るので、大切に保管しましょう。
【ご注意ください】
他人のメールアカウントやSNSアカウントなどに不正に入手したログインIDやパスワードを使用して正当な権限なくアクセスした場合、不正アクセス禁止法やその他関連法規に違反するおそれがあります。証拠取得はあくまでも正当な方法により行い、ご自身が正当な利用権限を有している端末・アカウントからの情報に限るように注意してください。

典型的な証拠３　不貞行為を認めた音声データ・書面
夫・妻や不倫相手が、「不貞行為」があったことを認めている音声データや不倫中の録音データも有力な証拠になります。夫・妻に不倫のことを問い詰めたときや不貞相手と話し合ったときに会話を録音し、相手が認める発言をしたら、有力な証拠になります。いつ誰がした発言かわかるようにしておきましょう。
また、不倫をした夫・妻や不貞相手と「話し合い」をした際に、相手が不倫を認めて「一筆書く」こともあります。そのような不貞行為を認めた「書面」も有力な証拠です。
誰と誰の不倫を、いつ、誰が認めたのか、書面の作成日付などをしっかり残した書面を作るとよいです。不倫相手と話し合うときは、相手の身元（正確な名前、住所や勤め先）もできればしっかり確認しましょう。

典型的な証拠４　日記やブログ
不倫のことを日記やブログに書いている人は意外といるものです。
夫や妻の不倫について書いた日記やブログを見つけたら、日記はコピーや写真を撮り、ブログは印刷して保管しましょう。
日記やブログがあなたの夫・妻であることや、あなたの夫・妻と不倫相手のことを書いた内容であることがわかるものだととても有力な証拠になります。

典型的な証拠５　領収書・レシート
ラブホテルの領収書は、あなたの夫・妻が不貞行為をしたという有力な証拠になります。他方、不貞相手への慰謝料請求をしたい場合には、レシートや領収書だけでは「相手が誰か」がわからないので、他の証拠も必要になります。
また、二人で食事をしたレストランのレシート、効果なプレゼントのレシートも、他の証拠と合わせると有力な証拠になります。相手の衣類や持ち物などから、怪しいレシートが出てきたら、捨てずに撮っておきましょう。

典型的な証拠６　調査会社（探偵事務所）の報告書
自分では証拠が確保できない方は、調査会社（探偵事務所）に調査を依頼することも検討しましょう。費用はかかりますが、不倫相手と会っていそうな日時の予想がつけば、ラブホテルに出入りしている写真などを入手できることがあります。
あなたの夫・妻と不倫相手がラブホテルに出入りしている写真は、「不貞行為」の有力な証拠になります。
もっとも、調査を依頼しても「空振り」に終わってしまう場合もあれば、「弱めの証拠」が手に入る場合もあります。
なお、ご自身で夫・妻がラブホテルに出入りする写真を撮影するという方もいらっしゃるかもしれません。その場合には、できれば「何時にホテルに入って何時に出てきたか」がわかるようにしてください。
「ホテルに入ったけれども、すぐに出てきたので、不貞行為はしていない」という反論をされてしまう可能性があるからです。